TRILLINM|奈良に暮らす、WEB MAGAZINE「トリリウム」|NARAMONO5

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edit&photo : Shinji HOJO
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割箸(新屋製箸所)

品質という価値

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奈良で高級割り箸を生産されている、新屋製箸所の新屋佳久さんから割り箸を頂きました。

この割り箸は、吉野杉の辺材で作られた薬品などもいっさい使用していない割り箸。

とても杉の香りがよくて、フォルムも美しい。

触れただけで、その品質が他の割り箸と異なることが分かります。

割り箸なんてコンビ二で、タダでもらえるもの。

しかも使い捨ての割り箸に品質が必要かどうか。

そういう疑問の声もあるかもしれないですが、

新屋さんは、「割り箸=使い捨て」という概念すら変えようと努力しています。



エコという概念は、どんな価値観を与えることができるかということだと思いますが、

新屋さんは割り箸を何度も使うことのできる価値観と、それに伴った品質を提供しています。



実際この割り箸を使ってみると、とても軽くて使いやすい。

香りもいいし、もったいなくて、捨てることなんてできません。

もったいないと感じさせること。理屈ではなくて、感覚だと思うんですよね。

感覚で心を動かされるには、作り手の想いが必要。新屋さんの割り箸に対する想いを強く感じることができました。



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新屋さんがこつこつと作るこの割り箸は、

建築材の残りの利用度の少ない部分だけを使用して作られています。

現在では、ほとんどの割り箸の生産が中国で行われていて、

木材を伐採して作られている中で、このような活動はとても貴重。

メディアで割り箸が環境破壊につながると報じられたりしますが、

すべての割り箸がそうではないのです。

大量生産、作業効率だけを考えれば、とても作ることのできないモノ。

新屋さんからは地元吉野の自然と伝統を守っていくという想いを、

割り箸に込めていることが感じられます。



その想いには、品質にも現れていて、僕はこの割り箸と触れることで、初めて割り箸に品質があることを知りました。

お皿によって、料理の味が変わるように割り箸が違うだけで料理の味も変わります。

杉の香りが、食事という時間を豊かにしてくれます。

同じ割り箸でも、よい品質のものを使いたい。

そして、何度も使いたい。

僕らの周りには、使って捨てるものが多すぎて、それらに品質を求めなくなっていたのかな。

こんなにモノが溢れているからこそ、何を選択するかが重要になってくる時代。

僕は、よい品質を長く大切に使いたいと思います。



「made in NARAを世界に」


contact:有限会社新屋製箸所 
奈良県吉野郡上北山村白川 214-39
tel 07468-2-0059


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