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SPECIAL ISSUE vol.10
Interview with Yukiko ISHIMURA -石村由起子の世界でたった一つの価値観-
12月某日の朝、澄んだ空気に包まれながら秋篠の森へ。
緑に囲まれたそこはまるで別世界。癒される空間の中にその人はいらっしゃいました。
「くるみの木」「秋篠の森」のオーナー石村由起子さん。
日々の生活のこと、仕事のことなどいくつかの質問を交え、お話を伺ってきました。
━━━まず、今のお仕事を始められてから24年間過ぎて思う事は?
私自身の日々向かっている仕事への気持ちは、
- まず24年間変わってないことがあります。
- 人に喜んで頂く事がとても好きで、
- それが結果的にビジネスにつながっているのだと思います。
- 喜んで帰っていただくということが重なって今があると思っています。
━━━石村さんが心地良く仕事をするための時間の使い方は?
時間の使い方は人それぞれです。
- 今のところ私の仕事というのは夜遅くてお昼は食べたり、食べなかったり。
- 主人と一緒の食事の時間はほどんどありません。
- それは自分の選んだ道だからいいんですよ。
- いつかご褒美としてそういう生活があるかもしれないので、
- 私にとってそれはまたいつかの夢として生きてるんです。
- 自分が心地良く仕事をするための時間の使い方という意味では朝、1時間お風呂に入るとか。
- それは至福の時なんです。とても。
━━━毎日、ご多忙だと思いますが、一日の過ごし方などはどのようにされていますか?
朝は早く起きて4時半か5時半には仕事をしてるんです。
- メールや書き物の仕事は牛乳屋さんや新聞屋さんの音とか聞きながら・・・
- 真っ暗なところが好きなんです。はかどる?のかな。人それぞれだと思いますが。
- 昼は寝てるぐらいなんです。
- わたしの1日の中で12時から3時までなにもなければその時間が、休憩なんです。
- 何もない日は家に一旦12時頃に帰っておいしいご飯をちゃんと作って食べています。
- それもゆっくりと・・・だから夕食のような昼食なんですが、それが今の我が家にとっては大切な時間でもあるんです。
- 心地良い時間を自分で創り出していくっていうのは生活に限らず、
- 仕事もそうかもしれませんね。どういう方向に持っていくかはすべて自分自身だと思います。
- 大変でも忙しくても、楽しまなくちゃ・・・ですね。
━━━今のお仕事を始められてたくさんの苦悩や悩み等があったかと思いますが、石村さんにとって仕事というのはどういったものですか?
お店をしようと思っていたわけではないのに始めたというか。
- なのにこんなに続いている。
- でもお店って凄く計画したからといって成功するわけではない。
- 目指すものをしっかりつかまえられる強い心じゃないかなと思います。
- 24年前は今とは環境も周りの理解も全く違いました。
- 喫茶店のママと呼ばれる現実。
- でもそう呼ばれる事になんとなく違和感を感じていました。
- 自分の中でいい店をつくろう、奈良の人に認めてもらいたい気持ちがありましたね。
- (その当時、私は大阪から奈良に来たばかりでしたので・・・)
- 私がやりたいと思う店は、誰が聞いてもただの趣味の店としか思っていただけなかったから。
- でも私は仕事に関しては趣味って思ってないんです。
- やっぱりビジネスとして捉えている自分がいます。当然ですね。
両親とも働いていたので働くのが当たり前という感覚を持ってたんですね。
- 田舎育ちなので、持っているものを守るだけでなくて、
- 今の代よりもっと良くするという教育を受けていたんだと思います。
- 故郷に錦を飾るそれぐらいの気持ちで。
- 武士の心と精神を持った祖父母に育てられたので古いかもしれませんが、
- その気持ちがあったから今までやってこれたんです。
- くじけないぞ、負けないぞっていう。
- 達成に喜びを感じる方です。お金ではなくて。
- お金は達成したら必ずついてくるものです。
- 受けた話は成功させよう熱がはいります。
- 成功したからこそ、又次があるのだと思っています。
- しかし、夢を無くすような言葉ですが、売り上げなくして幸せはありません。
- それは声を大にして言えます。
- 働く人、関わる人達が皆安心して仕事ができるように・・・
- 又、ゆとりがあってこそお客様にも喜んでいただくことが出来ると確信しているからです。
- そこは私の仕事としての第一位なのです。
━━━お店に置く商品は仕事を始める前から決めていたのですか?
自分が使っているもの。
- 今もそうですけど、私はすごくいいものでも自分が使ってみて、
- 使いにくければお店には置かないですね。
- やはり用と美なんです。用の方が強いですね。主婦ですから。
- 例え1万円出してもらっても3000円出してもらっても
- 損したと思っていただきたくないのです。
- やっぱり買って良かったわと思ってもらえるように。
- そうすると必ず次に繋がっていくものです。
- そういう誠実な商売のあり方でいたいと常に心掛けています。
- 物って大量生産は別として、私が使っているものは背後に必ず人がいるわけです。
- その人達の熱意やがんばりを見ているからこそ大切にしたい。
- ただし、いくら一生懸命作ったとしても用と美が兼ね備わっていなければ、やっぱり私の店には置かないです。
- お客様が満足して下さってこその店づくりですから・・・
- それと昔から物をおいていてわかったことは売れなければ縁が切れます。
- 残念ながらどんなこともですけど。
- 結果が良くなければ縁はそこで切れていく事が多いですね。
- そういう事も含めて、やはり預かったものは売れて欲しいと日々願っています。
━━━いいもの探しは頻繁にされていますか?
いまだにいいもの探しの時間は続いています。フットワークはいいんです。
- それは私の長所ですね。
- 今から北海道行ってといわれたらすぐ行けるくらい。
- 動くのが好きなんですね。
- 夜行バスもOKですよ。(笑)
━━━いいものを探すことに関して、ご自分の目は信じてますか?
- 信じています。陶酔ではないですよ。
- やってきた証です。
- それと売ってきた証です。
- 安くても売れなかったり、高くても売れたりそういうのは日々の積み重ねで学んでいます。
- 売れるものは次第に見えてきます。
- それは市場が見えているんだと思います。
- お客さんの言う事に左右されず自分で商品を決めますが、お客様が言って下さる事は、
- 良いも悪いもとても大切ですから謙虚に耳を貸すようにしています。
━━━仕事をしていく上で、人との関わりは外せません。人との関わり方で気をつけていらっしゃることは何かありますか?
人というのは最後、心なんです。
- それは、頭を打ちながら生きてきてやっと今、思える事ですよ。
- 24年間仕事をしてきて今、声を大にして言えるのはそういうことです。
- 自分にすべて振りかかつてきますから。
- 誠意がないとかいつもそいうことで人はもめていると思います。
- 恩がないとか裏切られたとか細かい事で言えばよく聞くような気がしますね。
- そういうことで疎遠になったりとかね。
- でも疎遠にならずにいっぱい縁を繋いでいく方が何よりしあわせな事じゃないでしょうか。
- そんな人生でありたいですね。
━━━人にとって運命とはどういうものだと思われますか?
運命が決められたものと思う方もいらっしゃるかもしれませんが私は違うと思います。
- 運命だけでなくそこにその人それぞれの気持ちをプラスして
- 自分を幸せにしていくつていうのはその気になればできます。
- 思い方ひとつなのではないでしょうか。
- 悲しい事は起こりますよ。人ですから。悲しいというか悔しいというか。
- 上手くいかないとかいろんな事がね。
- でもそういう事がやってきた時、今の私は、神様ありがとう。という感じですね。
- 私に試練を与えて下さったのだと。
- よしがんばって解決するぞと。
- そうやって試練を苦しみと思わず、
- 階段をのぼるかのごとく着実にクリアにしていく・・・
- 先にあるごほうびを目標に・・・
- スケジュール帳の去年を見ているとね、色々ビッシリありますけどね、終わってるじゃないと思うんですよ。
- どうなることかと思ってたのに終わってるってね。
- そうなんです。振り返ってみると確実に終わってるんです。
- どんなに苦しかったことも全て。
- いいことがどこまで繋がってるか悪い事がひきずってるか?と思ったらひきずってないはず。
- いくら悪い事がやってきても、必ず終わるからあまり悩みすぎずね。
- 必ず終わるのですから。
石村由起子
奈良のカフェ「くるみの木」、雑貨「cage」などを経営して25年。
2004年から「秋篠の森」と称する森でホテル「ノワ・ラスール」、食の円居「なず菜」、ざっか「月草」を営む。
「秋篠の森」
奈良市中山町1554
0742-52-8560
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