|
|
SPECIAL ISSUE vol.8
遊中川、花ふきん グッドデザイン賞金賞までの道のり
-interview:花ふきん、グッドデザイン金賞受賞「たかがふきんとおもうなかれ」-
今年のグッドデザイン賞金賞を受賞した遊中川の「花ふきん」。
ふきんというものがグッドデザイン賞を受賞したことで、グッドデザイン、
またはデザインという意味を多く考えさせられることとなった今回。
株式会社中川政七商店、十三代中川淳の考えるグッドデザイン賞受賞における彼の考えとは。

花ふきんの使用例
━━━はじめて会社で花ふきんと出会った時はどう思いましたか?
- ただ売れる商品としか思わなかったですね。それ以上は、何も感じなかったです。
━━━花ふきんに出会ってから、グッドデザイン賞を出品と考えるまでの中川さんの中での変化を教えてください。
- うーん。今回グッドデザイン賞を受賞する理由を自分の中 で、理解するまでに時間がかかりましたね。
━━━それは徐々に?
- そうですね。最初は営業トークの切り口でしかないものが、自分の中で徐々に本質的によいものだと実感しました。
━━━花ふきんの魅力を一言で言うと?
- 大判、薄手です。
━━━グッドデザイン賞を獲得した審査で、その魅力は十分伝わったと考えていますか。
- 思います。

花ふきんのパッケージ写真
━━━今回「ふきん」というデザインを求められないものが、グッドデザイン賞を受賞したことについて「ふきん」の業界の価値観を変えることができると思いますか。又は、消費者の価値観が変わると思いますか?
- 多分同業者にとっては、花ふきん金賞というニュースとしての情報は入るのだろうけど、どういった理由で獲得できたかというところまでは見ないのではないでしょうか。消費者にも直接的には、関係してこないと思います。しかし、Gマーク獲得で最も直接的な影響があると思うのは社内の人間が、そのよさを理解したこと。社内の人間がGマークを獲得したことで、消費者に花ふきんのよさを説明できると思うんですよね。そういう意味で、スタッフから消費者という流れで間接的には影響があるかもしれません。
━━━ということは、グッドデザイン賞に出品した最大の理由、メリットとしては社内の中で花ふきんのよさを共有するものでもあったと?
- そうですね、やはりこれだけのニュースになると社内の中でも興味は生まれますよね。
- そうすることで、社内の人間にはほとんど花ふきんの本質的なよさは伝わったと思います。
━━━花ふきんは「ふきん」だと思いますか。それとも「花ふきん」と思いますか。(カテゴイズするとふきんになる?それとも花ふきんは花ふきんでしかない?)
- ふきんですね。
━━━中川さんにとって、すべての消耗品におけるグッドデザインの定義とは?
- 消耗品だけでなく、グッドデザインにおける評価対象すべてが造形、意匠的なものではなく、モノを作る上での考え方だと思うのですよね。
━━━それはコンセプト?考え方をもう少し詳しく。
- コンセプトもそうだと思うんですよね。例えば花ふきんで例えると、速乾性と吸水性を両立させる為には、大判薄手でないといけないとか、そういう意味のアイデアとか。

━━━花ふきんは15年も継続している定番商品ですが、あなたにとっての「定番」とは。(その定義、条件など)
- 長く愛されることですかね。愛されると、その商品の寿命がつきても、また使って頂けますからね。
━━━15年後にも花ふきんは定番として残り続けていると思いますか。または、その需要があると思いますか。
- 思います。需要もあると思います。5年くらい前に食洗機がずいぶん普及してきて、需要が少なくなると言われましたが、需要は減っていません。
━━━花ふきんがどのシーンで使用されている瞬間が一番好きですか?
- それは当然、本来的な、食器を拭いてるときですね。(笑)
━━━グッドデザイン賞を受賞する過程の間で、一番の葛藤は?
- ないですね。
━━━会社の社長は何の仕事をすることだと思いますか?
うーん。。。難しいな。ベスト(最高のビジョン)の状態を想像し続けることですかね。- それは絶対、会社の中で共有しなければならないと思います。
あとがき
中川淳。彼の使う言葉一つ一つが、僕のとらえている意味と異なる部分があってとても新鮮でした。
一番そう感じたのは、コンセプトとアイデアについて。
僕の中では、それらの言葉はなんというか、もっと感覚的に使っているけど、彼は構築的?
いい言葉が見つからないけど、とてもしっくりきた部分もありました。
「あなたはある意味でデザイナーだとおもいますか?」という質問に彼は、NOと答えたけれど
かなり彼らの考えに近い、もしくは考えを理解できる社長だと思うんですよね。
made in NARAを世界に。
true & real/TRILLINM




